MICKA BOUZ

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苦い体験

私は携帯にストラップを付けるのがあまり好きではない。
でも機能的なもの―例えばライトとか―なら付けてもいいかな。


ある日、ライト付きのストラップをたまたま入手した。
早速携帯に付けたら、案の定息子が興味を示していじくり倒していた。
やめて欲しかったが、無理に取り上げたらギャースカ騒ぐのは必至。
しばらく好きにさせていたところ、いつのまにか分解して
中に入っていた部品やボタン電池が飛び出していた。


ボタン電池といえば、誤飲という言葉を連想する方も
多いのではないだろうか。
育児中の人に「子供が誤飲して危険なものは?」と聞いた場合、
「ボタン電池」という回答はTOP5ぐらいには入るような気がする。


そのストラップには、ボタン電池が4個内蔵されていた。
息子がそれバラしているのを見て、私は即座に取り上げた。
でもそのストラップ、結構気に入っていたので捨てるのは惜しい。
私は悪戦苦闘しながらそのライトを修理した。
そしたらあっさり直った。


ここで賢い(というかマトモな)母親なら、
そんな子供にとって危険なものは携帯から外してしまうだろう。
しかしアホな私はそのストラップを携帯に付けたままにした。
......そのことが後に、とんでもない事件を引き起こす――。



今年8月の下旬に私たち家族は2泊3日の旅行に出掛けた。
その最終日のこと。


私たちはオートキャンプ場で川遊びをした後、
疲れたのでビールを飲んでテントで休んでいた。
しかし息子はまだまだ遊び足りない様子。
前日宿泊した民宿でほとんど眠れなかった私は、
息子の相手をオットに託してそのまま仮眠することにした。
傍らに、時計代わりの携帯を無造作に置いたまま......


しばらくして目覚めると、オットと息子がいない。
まだ川で遊んでいるようだ。


  今何時だろう?
  あれ?携帯があんな所に......
  またハルが持っていったんやな


携帯はテントの外に落ちていた。
手に取ってみると、ライトが分解されている。
しかも、ボタン電池が3個しかない。
携帯が落ちていた近辺を手当たり次第に探したが、見つからない。
どこ行った、あと1個?!
まさか......


私は川へ走った。
オットと息子は、ちょうど戻ってくるところだった。


  「ねぇっ!ハルの様子おかしくない?!」
  「へ?別に。眠たそうやけど」
  「ハルしんどそうにしてない?」
  「どうしたん」
  「電池飲み込んだかもしれへんねん」
  「電池?何の?」
  「携帯に付けてたやつ」


オットの表情が険しくなった。
私はもう一度携帯が落ちていた辺りに戻って、地面に這いつくばった。
オットも一緒に探す。
しかし見つからない。
もし飲み込んでいたとしたら、もう30分以上は経っている。
モタモタしている場合ではない。
電池を探すことよりも、息子を病院へ連れて行くことの方が重要だと気付く。
オットと私は無言で、テントやレジャーシート、干してあったゴムボート、
折りたたみ自転車などを片付け始めた。


オットは明らかに怒っていた。
あのストラップが、息子にとって危険なのものであることを承知の上で
外していなかった私を責めているのがバシバシと伝わってきた。


いつもなら私たちの周りにじゃれ付いて作業の邪魔ばかりする息子が、
車の中でおとなしくしている。
そろそろ眠くなる時間帯だということは分かっていたが、
その時の私には、ぐったりと弱っているように見えてパニックになりそうだった。


普段なら考えられないようなスピードで荷物をすべて片付け、
キャンプ場の管理人に、救急病院の場所を尋ねたら、地図をくれた。
私は助手席で息子を抱きながら涙を必死でこらえた。
泣いている場合ではない。


10分足らずで救急病院に着いた。
私は息子を抱いて玄関へ走った。
手続きを済ませ、案内された救急外来に行くと、若い医師がいた。
事情を話すと、すぐにレントゲンを撮ると言われた。


レントゲン室へ行き、息子を台の上に寝かせる。
息子はまったく抵抗せず、おとなしく横たわった。


  なんで?
  いつもやったらもっとジタバタするやん!
  ハル、ハル!
  そんなにしんどいの?
  眠たいだけやんな?


レントゲン撮影が終わり、息子を抱きかかえて待合室へ。
時折通る看護師に笑顔を振りまく息子。
オットと私の間に、無言の時間が過ぎていく。
10分ほど待っただろうか、やっと名前を呼ばれた。
医師は、現像されたばかりのレントゲン写真をかざしながら言った。


  「結論から言いますと、お腹の中に電池はありません」


その言葉で張り詰めていた糸が切れ、全身の力が抜けていった。
キャンプ場を出てからの数十分間、私は生きた心地がしなかったので、
医師の言葉で、息を吹き返したような気がした。大袈裟でなく。


車に戻ったら、オットは泣きじゃくる私に一言、「気ぃ付けや」と言った。
私はコクリと頷き、ライト付きストラップの残骸をゴミ箱に捨てた。



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コメント


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あぁ ヨカッタ!!

ドキドキしました(泣)

ウチの子も、色々な物に興味を示すようになってきました。
私も、気を付けます。

ちぷこ | URL | 2005年10月20日(Thu)23:16 [EDIT]


何はともあれ

よかったね^^

ウチのチビ(2歳)も未だに何でも口に入れます
最近は少なくなってきたけど、その代わり
私やねえねを口に?噛みつくようになってきました。^^;
メッチャ痛いです!




追伸:明日よりマリンスタジアムにて対決ですね(笑)

てっちん | URL | 2005年10月21日(Fri)12:56 [EDIT]


((;゚(;゚(;゚Д゚)゚)゚))ガタガタ

ボタン電池は、ゲームボーイが普及した20年以上前から誤飲事故起きてましたね。
胃に穴が開くって聞きました。

電池が足りない⇒誤飲

私もそう思って病院に行きます!
誤飲じゃなくてよかったです(泣)

私もTBお返ししますね。

mopping | URL | 2005年10月21日(Fri)13:20 [EDIT]


眠かっただけ?

「これ捨てた方がいいよなぁ・・・」と分かっちゃいるんだけど
ダラダラと使い続けてしまうときってありますよね。
それで、結局は後で後悔することになるんですよねぇ。

でも、何事も無くてよかったですね。
しかしハルカ君は、どうしてそのときに限って元気がなかったんでしょう?

ひろる | URL | 2005年10月21日(Fri)19:44 [EDIT]


▼コメントありがとうございます

>ちぷこさん
ちょっとでも目を離すと、何するかわかんないですからね、ホント。
もし本当に飲み込んでいたら......と思うと、
今でもぞーっとします。

>てっちん
そっかー、2歳でもお口に何でも入れちゃうんだぁ......
親としてはまだまだ油断できませんね。
日本シリーズ、楽しみですね♪

>moppingちゃん
TBありがとうございま~す☆
今回の電池は、直径1cm足らずの小さなものでしたから、
ないと気付いた時はめちゃ焦りました。
もし口に入れちゃってたら、違和感なく飲み込めたかも。
あー怖いーーー!

>ひろるさん
息子がその時おとなしかったのは、
眠かったのもあったと思いますが、私たちの様子を見て
ただならぬ空気を察知したんだと思います。
大人が本気で焦ったり困ったり泣いたりしていると、
こどもってわかるみたいです、何かおかしいって。


マッハ | URL | 2005年10月21日(Fri)20:27 [EDIT]


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ちびてつの成長日記。と 『ヨメシュー絶縁史』=ただいまTB企画中☆姑に物申す(゚Д゚ )= 2005年10月21日(Fri) 13:18


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