MICKA BOUZ

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我が子の魔力

以前にも何度かブログで書いたことがあるかもしれないが、
息子は積み木が好きだ。


例えばこの記事の写真をご参照ください。
まぁ積み木に限らず、積み上げるのが好きなようだ。
スーパーでも、ちょっと目を離すとこんなこと(↓)してるし。
積むでー
今日もスーパーで、缶チューハイの缶を積み上げていて、
店員さんが苦笑していた。


このように、息子はとにかく積み上げるのが楽しいようなので、
コドモってこういう習性があるのかなーと思っていた。


しかし友人の子は、今の息子と同じくらいの月齢だった時は、
積み上げるよりも並べる方が好きだったようだ(↓)。
渋滞 in ダイソー



自分に子供がいなかった時は、
スーパーなどで子供が商品で遊んでいるのを見かけると、
なんて非常識なんだ!とか思ったものだが、
自分の子供がやってると微笑ましく思ってしまうのって、
やっぱり親バカ(バカ親)ですよねぇ......(苦笑)


でも私は微笑んでるだけだからまだマシだけど、
オットなんて、ビデオカメラ持って息子とスーパーへ行って、
商品で遊んでる様子を撮影してきたことがあった。
しかも撮影のためだけに行ったので、何も買わずに......
これは間違いなくバカ親だ!気をつけろ!


でもそのビデオ、結構おもしろかったけど(笑)
すみません、スーパーの人......(汗)



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前回よりも今回、今回よりも次回

この週末、法事のために帰ってきていたオットが、
先ほどまた新幹線に乗って行ってしまいました。


先週のホームでのお別れも辛かったけど、
今日の方がもっと辛かった。
何度も経験するうちに慣れていくもの――と想像していたが、
実際は回を重ねるごとに辛くなるのかもしれない。


今日も新幹線のホームまで行った。
発車間際、私は息子を抱っこしてドア際で泣くのを我慢していた。
そしたら急に、いつもは私におとなしく抱っこされている息子が、
身を乗り出してオットに抱きつこうとした。
私は咄嗟にそれを制止したのだが、
息子はオットの服の袖をつかんでなかなか離さなかった。


今日は泣かないつもりだったのに。


私が中学生だった時、父が転勤で単身赴任にすることなった。
父はほぼ毎週、東京から奈良へ帰ってきていた。
母がひとりで東京へ行ったことも何度もあった。
しかし4ヶ月後、結局家族共々引越しすることになった。
単身赴任中の4ヶ月間、母はテレビで東京が映るたびに泣いていた。


当時の私には、なんでそこまで悲しいのか
イマイチよくわからなかったのだが、
今は何となくわかるような気がする。





最近暗くてすいません......
明日は笑える(?)ネタ書きます!多分!

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平凡な日々に感謝

昨年の11月17日、奈良で大変な事件が起きた。
小学1年生の女の子が誘拐・殺害・遺棄された事件だ。


彼女が通っていた小学校は、私が出産した産婦人科のすぐ近く。
彼女の葬儀が営まれた葬儀場は、私の祖母の葬儀をしたのと同じ。
彼女が遺棄されていた場所は、私の自宅から車で10分。


事件発生から犯人逮捕までの約1ヶ月半、
色々な噂が飛び交って、そこらじゅうに警察やマスコミがいた。
犯人が、すぐそばにいるかもしれない......
本当に恐ろしい事件だった。


今日息子を連れて、遺棄現場近くの公園に行ったら、
入り口を入ってすぐのところに看板があった。


  鶴を折っていただけませんか?
   2004年11月17日、奈良小一女児の痛ましい事件が起きました。
   あれから一年が経とうとしています。
   もう二度とこんな事件が起こることのないよう、
   彼女が安らかに眠れるように、祈りを込めて鶴を折ってください。



あの事件を忘れてしまっていたわけではないが、
この看板を読んで胸が締め付けられるような思いだった。
私は3羽、鶴を折った。


彼女の親は、あの時どんな思いだっただろう。
あれから今日まで、どんな思いで生きてきたんだろう。
これから先、どんな思いで生きていくんだろう。


息子をうむ前の私なら、それを想像して涙を流したかもしれない。
しかし今の私には、想像することができない。
そんな形で自分の子供を失うことなんて、想像できない。


今のあたりまえの生活に感謝し、大切にしたいと改めて思った。

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ちいさなシアワセ

息子がうまれてから早1年と9ヶ月が過ぎました。
この1年と9ヶ月の間に、息子はとても大きくなったが、
小さかった息子を抱っこした時の感覚、もう忘れてしまってます。


でも母子手帳を見ると、
体重は3倍になり、身長は30cm以上も伸びている。
息子の出生体重は4036g、身長は53cmだったのだが、
そんなに小さかったなんて......う~ん、思い出せない。


で、徹底(?)比較!





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はるかのにっき

きょう ほしこちゃんと こうえんに いったよ


きのうと おとといは おかぁが かぜひいて オレも かぜひいて
おそとで あそばれへんかったから きょうは ひさしぶりに
おそとで あそんで おもしろかったよ


おかぁも にこにこしてて うれしかったよ


おそとに いったら いつも おこってばっかりの おかぁが
めっちゃ やさしくなるから まいにち おそとに あそびにいきたいです


おかぁは ほしこちゃんの ママに
「ずっと家に引きこもってたら、どんどん気が滅入ってくるねん」
って ゆってたよ


キガメイル って どういう いみなんやろぅ?
オレも おとなに なったら わかるように なるんかなぁ?


ほしこちゃんの ママが
「二人の写真、旦那さんに送ってあげたら?」
って しゃしん とってくれたよ


これ(↓)が その しゃしんです

アゴ長くてごめん。


おかぁは
「なんかこの写真、めっちゃ若く見える~♪」
って よろこんでたけど ワカク って どうゆう いみかなぁ?


ワカク の いみは よくわからへんけど
オレは このおかぁは アゴが ながくて ヘンやと おもうねん


おとぅは この しゃしんみて どう おもったかなぁ?
きょう おとぅが かえってきたら きいてみよう


そういえば きのうと おとといは 
おとぅが かえってこーへんかったなぁ


オレが ねたあとに かえってきたんかなぁ?
ほんで オレが おきるまえに かいしゃに いったんかなぁ?


きょうは オレが ねるまえに かえってくるかなぁ?

 

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コドモの質問

小児科の待合室にて。


4歳くらいの男の子が、『世界の昆虫』という図鑑のような本を見ていた。
いろいろな珍しい昆虫の写真が満載で、
男の子は食い入るように本を見ていた。
何やらブツブツ言っているようだが聞き取れない。
しばらく見入った後、本を閉じて今度は表紙をまじまじと見つめる。
表紙には様々な・色とりどりの昆虫が描かれている。
男の子は不意に顔を上げ、表紙を指差しながら私に向かって言った。


  「これな、ぜんぶちきゅうにいてるん?」
  「え、うん、そうやなぁ、いてるんちゃう?」
  「なんで?」
  「( ̄□ ̄;)!! 」

  「ここに載ってる虫は全部地球にいてるよ」
  「これな、うちにいてるで、あんな、おとーさんがな、(以下聞き取り不能)」
  「へぇ~そうなんやぁ、すごいなぁ」←何がすごいんだか......
  「これな、うちにいてんの?」
  「うーん、そうかなぁ、いてるかもなぁ」←適当すぎ
  「なんで?」
  「( ̄□ ̄;)!! 」


コドモって......ナンデ教の信者ですか......


答えに窮するような質問をされたら、どのようにかわしますか?

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育成の天才?

オットは独身時代、家事をほとんどしたことがなかった。
したことがないからやり方も知らないし、興味もなかったようだ。
まぁ男の人ってそういうものかもしれない。
しかし私は、家事をすべてまかせっきりにされるのがイヤで、
オットに少しずつ家事を仕込んでいった(笑)


といっても人間には得手不得手があるので、
何もかも全部というわけではない。
オットは台所関連(ゴハン作ったり洗い物したり)と
アイロンがけだけは苦手だったようだ。
つまり、それ以外は結構そつなくこなすようになったということ。
これには指導にあたった私もびっくり。


例えば休みの日、私が遅めの朝ゴハンの後片付けをしていると、
おもむろにベランダに布団を干し、
その後トイレ・お風呂・洗面所の大掃除を始め、
それが終わると今度は掃除機を持ってきて部屋を掃除。
もちろん毎週ではないが、定期的にやってくれる。


息子のオムツ交換も余裕。ウンチバージョン即日OK(即日?)
毎週月・木曜日のゴミ収集日には、ゴミ出しをしてくれる。
それから洗濯物をたたんだり、
たまーにペペロンチーノを作ったり、
毎晩寝る前に、息子が散らかしたオモチャを片付けたり。


そしてコレがオットの最大の美点だと思うのだが、
仕事をやり終えた後に、「~してやった」という言動が一切ない。
何かをしてもらって本当に助かったとしても、
「~してやった」って言われたり、そんな態度を見せられたら、
「別にやっていらんし」と私は思ってしまう性質なので、
オットの控えめで謙虚な態度が非常に心地良い。
心地良すぎて、普段はオットのありがたみを忘れていた。


離れてどれ位経ったら相手のありがたみを実感するのかな?と
思っていたが、私の場合は初日の朝一で実感した。
だってゴミ出し......


あ、そうそう、昨日、出発の日、オットが突然私に
「(ワイシャツの)アイロンのやり方教えて」と申し出てきた。
まさかあれほど嫌がっていたアイロンがけにまで着手しようとは
お釈迦様でも思うまい。

なんでやねん


釈迦マッハ「うっそ、マジで?」


でもオットは本気の眼をしていた。
だから伝授した。
ワイシャツ6枚のうち1枚目だけ私が、残りの5枚はオットがやった。
コレがまた意外とちゃんとできててインド人もびっくり。
そしてアイロン持って行っちゃいましたよ、赴任先に。
ヤツは本気だ。


師匠(私)に追い付き、そして追い抜いて
ひたすら家事街道を突き進んでゆくオットよ――君に幸あれ。


the perfect guy

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しばしの別れ

先ほど、オットが新幹線に乗るのを見届けてきた。
とりあえず、来週法事があるので1週間後にはまた会えるのだが、
やはり寂しいし、心許ない。
しかし私よりもオットの方が何倍も寂しくて心許ないと思う。


誰も知ってる人がいない行ったことさえない土地で、家族と離れ、
狭いウィークリーマンションで、ひとりで過ごす侘しさを思うと、
私は寂しいなんて言う資格ないかも。


新幹線の発車の合図が鳴ってからドアが閉まるまで、
オットの顔をまともに見ることができなかった。
ゆっくりと発車し始めた時に、
ドア越しに見たオットの顔が忘れられない。


しばしの別れ


しばらくしたら慣れてきて、何ともなくなるのかな?
今のところはちょっと想像つきません......





明日からはまた楽しいブログ書きます★

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ひさびさにキた

昨晩ねぇ、キましたよ、ひさびさにね、恐怖のアレが。
そう、The夜泣き~ロングバージョン~です。


もうね、大変なことになってましたよ、マッハ家は。
家族総出でワッショイワッショイ♪┌(; ̄▽ ̄)┘(≧□≦)└( ̄▽ ̄;)┐♪
午前2時から小1時間、上を下への、押すな押すなの、飲めや歌えの大騒ぎ。


抱っこしてもダメ、外連れてってもダメ、
牛乳飲ましたらちょっと間鎮静化に成功するも、3分と持たず。


コイツ寝ぼけとるな、ちょっと1回ちゃんと目ぇ覚ましぃ!
で、照明スイッチオン☆・・・・・・・→まったくムダ。
まぶしがって余計に大泣きする始末。


あまりの暴れっぷり&大音量に抱っこ継続不能となり、床に置いた。
そしたらもうね、何?
アレはそうね、ちょうど着信中の携帯電話@マナーモード設定中みたいな。
いや、マナーモードじゃないな、音量5(最大)みたいな。
ズリズリズリズリブルブルブルブル移動しながら、あぁ~落ちるよ~!って。
ま、床だからそれ以上は落ちようがないんだけども。


いやはや、とにかくもうすごいことになってました、マッハ家。
オットには「もういいから寝てて」と寝室に戻るよう促し、
リビングでひとり鳴き叫ぶ怪獣と格闘する母マッハ。
私のパジャマはナミダハナヨダレで、ひんやり夏仕様。


そうこうするうちに、だんだん鳴き声が弱ってきた。
よっしゃーーー!
そのまま疲れて寝てしまえ!
あんた、明日絶対腹筋筋肉痛になってるで!(鳴いてる時、腹筋カチカチ)


ハナをズビズビいわしながら、母の腕に抱かれておとなしくなってきた怪獣。
でもまだ完全には落ちてない。
あと一息、もう少しの辛抱だ、ああ腕がだるい......
で、頃合を見計らって、オットが待つ寝室へ。


  「寝た?」(小声)
  「うん、あともう少しかな」(小声)
  「おつかれ」(小声)
  「ん」(小声)


ココで終われば無事就寝だったのに。
オットが私の腕の中で眠り始めた息子の顔に自分の顔を近付け、


  「んん~ハルル~♪」(普通の声)


なんて言ったもんだからさぁ大変。
こんな時、何と言ったら良いのでしょーーーーかっ!
はいっ、元の木阿弥! いい言葉、見つけたっ!byかんださんよう



ふっ


ふっ......
もういいさ......
好きにするがいいさ......



翌朝(今朝)、私は10時過ぎまで目が覚めませんでした。


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苦い体験

私は携帯にストラップを付けるのがあまり好きではない。
でも機能的なもの―例えばライトとか―なら付けてもいいかな。


ある日、ライト付きのストラップをたまたま入手した。
早速携帯に付けたら、案の定息子が興味を示していじくり倒していた。
やめて欲しかったが、無理に取り上げたらギャースカ騒ぐのは必至。
しばらく好きにさせていたところ、いつのまにか分解して
中に入っていた部品やボタン電池が飛び出していた。


ボタン電池といえば、誤飲という言葉を連想する方も
多いのではないだろうか。
育児中の人に「子供が誤飲して危険なものは?」と聞いた場合、
「ボタン電池」という回答はTOP5ぐらいには入るような気がする。


そのストラップには、ボタン電池が4個内蔵されていた。
息子がそれバラしているのを見て、私は即座に取り上げた。
でもそのストラップ、結構気に入っていたので捨てるのは惜しい。
私は悪戦苦闘しながらそのライトを修理した。
そしたらあっさり直った。


ここで賢い(というかマトモな)母親なら、
そんな子供にとって危険なものは携帯から外してしまうだろう。
しかしアホな私はそのストラップを携帯に付けたままにした。
......そのことが後に、とんでもない事件を引き起こす――。



今年8月の下旬に私たち家族は2泊3日の旅行に出掛けた。
その最終日のこと。


私たちはオートキャンプ場で川遊びをした後、
疲れたのでビールを飲んでテントで休んでいた。
しかし息子はまだまだ遊び足りない様子。
前日宿泊した民宿でほとんど眠れなかった私は、
息子の相手をオットに託してそのまま仮眠することにした。
傍らに、時計代わりの携帯を無造作に置いたまま......


しばらくして目覚めると、オットと息子がいない。
まだ川で遊んでいるようだ。


  今何時だろう?
  あれ?携帯があんな所に......
  またハルが持っていったんやな


携帯はテントの外に落ちていた。
手に取ってみると、ライトが分解されている。
しかも、ボタン電池が3個しかない。
携帯が落ちていた近辺を手当たり次第に探したが、見つからない。
どこ行った、あと1個?!
まさか......


私は川へ走った。
オットと息子は、ちょうど戻ってくるところだった。


  「ねぇっ!ハルの様子おかしくない?!」
  「へ?別に。眠たそうやけど」
  「ハルしんどそうにしてない?」
  「どうしたん」
  「電池飲み込んだかもしれへんねん」
  「電池?何の?」
  「携帯に付けてたやつ」


オットの表情が険しくなった。
私はもう一度携帯が落ちていた辺りに戻って、地面に這いつくばった。
オットも一緒に探す。
しかし見つからない。
もし飲み込んでいたとしたら、もう30分以上は経っている。
モタモタしている場合ではない。
電池を探すことよりも、息子を病院へ連れて行くことの方が重要だと気付く。
オットと私は無言で、テントやレジャーシート、干してあったゴムボート、
折りたたみ自転車などを片付け始めた。


オットは明らかに怒っていた。
あのストラップが、息子にとって危険なのものであることを承知の上で
外していなかった私を責めているのがバシバシと伝わってきた。


いつもなら私たちの周りにじゃれ付いて作業の邪魔ばかりする息子が、
車の中でおとなしくしている。
そろそろ眠くなる時間帯だということは分かっていたが、
その時の私には、ぐったりと弱っているように見えてパニックになりそうだった。


普段なら考えられないようなスピードで荷物をすべて片付け、
キャンプ場の管理人に、救急病院の場所を尋ねたら、地図をくれた。
私は助手席で息子を抱きながら涙を必死でこらえた。
泣いている場合ではない。


10分足らずで救急病院に着いた。
私は息子を抱いて玄関へ走った。
手続きを済ませ、案内された救急外来に行くと、若い医師がいた。
事情を話すと、すぐにレントゲンを撮ると言われた。


レントゲン室へ行き、息子を台の上に寝かせる。
息子はまったく抵抗せず、おとなしく横たわった。


  なんで?
  いつもやったらもっとジタバタするやん!
  ハル、ハル!
  そんなにしんどいの?
  眠たいだけやんな?


レントゲン撮影が終わり、息子を抱きかかえて待合室へ。
時折通る看護師に笑顔を振りまく息子。
オットと私の間に、無言の時間が過ぎていく。
10分ほど待っただろうか、やっと名前を呼ばれた。
医師は、現像されたばかりのレントゲン写真をかざしながら言った。


  「結論から言いますと、お腹の中に電池はありません」


その言葉で張り詰めていた糸が切れ、全身の力が抜けていった。
キャンプ場を出てからの数十分間、私は生きた心地がしなかったので、
医師の言葉で、息を吹き返したような気がした。大袈裟でなく。


車に戻ったら、オットは泣きじゃくる私に一言、「気ぃ付けや」と言った。
私はコクリと頷き、ライト付きストラップの残骸をゴミ箱に捨てた。



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いきなり回想(完結編)

 この記事は、前記事(「いきなり回想」~「いきなり回想(4)」)の続編です。




病院を出てすぐに彼に電話を掛けると、既に退社してこちらに向かっていると言う。
手術はしていない旨を伝えると、安堵感が電話越しに伝わってきた。
そしてとりあえず私のマンションのそばのファミレスで落ち合うことになった。
私はかなり早く着きそうだったので、2駅歩くことにした。
それでも私の方が15分ほど早く着いた。


  「いらっしゃいませ、おひとり様ですか」
  「いえ、後からもうひとり来ます」
  「喫煙席・禁煙席がございますが」
  「......禁煙席で」


まもなく彼が来て、私と向かい合わせに座った。
私は彼の顔を正面から見つめた。
途端に涙があふれ出た。
やっと泣いた。


  「怖かった。堕ろすの、怖い」
  「ごめんな、ひとりで怖い思いさせて」
  「なんでよ、なんで謝んのよっ」←高飛車
  「だって怖かったんやろ」
  「怖かったよ......怖かった」

  
  「こんなんもらったけど」←同意書
  「あぁ......」
  「コレ、いらん」
  「......んん」


  「もう一回やり直して欲しい」
  「えっ」
  「私とやり直してくれる?」
  「ええの?」
  「元に戻るんじゃなくて、最初からやり直そう」
  「うん、そうやな。ありがとう」


久しぶりに彼の表情が和らいだ。
そいうえば別れて以来、彼の表情はずっと暗かった。
それは私の前でだけではなく、誰の目にも明かだったらしい。


ところで、何故私は突然彼を受け入れる気になったのか。
産婦人科での体験で毒気を抜かれたというのもあるが、それだけではない。
彼がなりふり構わぬ様子で、相当かっこ悪い姿をさらけ出して、
私への想いを素直に表現してくれたからだ、と思う。
そしてそれに気付いた時、彼を頑なに否定し続けた自分の心の狭さを
恥ずかしく、そして心から申し訳なく思った。


翌日は平日だったが、彼は会社を休んでくれた。
そして2人で前日とは別の産婦人科に行った。
彼は恥ずかしいからと言って、車の中で待っていた。


前日の病院よりも小さくて古い個人医院。
私は診察台からモニターを見つめた。


  「おぉ、元気に動いてるな!お母さん分かるか?ここが頭でこっちが足や」


お母さん......私がお母さん。
この小さくて白くてウニウニ動いてるのが私の子供。
内診が終わって診察室で医師から話を聞く。


  「ああ、あんた結婚はしてないんか。おめでとうございます、でええんかな?」
  「はい」
  「よっしゃ、よかった。ほな大事にせなあかんで」
  「はい」


――こうして私は、彼と家族になる決心をしたのだった。





その後も大きな事件が起きました(というか私が起こしました)が、
その話を書くと私が一斉に叩かれて、2ちゃんでマッハ祭りが開催されかねないので
省略させていただきます(笑)


長らくお付き合いくださり、ありがとうございました。




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いきなり回想(4)

 この記事は、前記事(「いきなり回想」~「いきなり回想(3)」)の続編です。




翌日の仕事帰り、私は自宅の最寄り駅の2駅手前で下車し、
プリントアウトした地図を片手にスタスタと歩き出した。


......見つからない。
駅から徒歩1分って書いてあるのに。
焦って歩き回り、やっと見つけた時には予約の時間を少し過ぎていた。
気が付くと私の心臓は激しく鼓動し、呼吸も荒くなっていた。
手に持っていた地図は、手の汗を吸ってしっとりとしていた。
私は病院の前で深呼吸し、まだ仕事中であろう彼に電話をかけた。

  
  「お疲れ様です、マッハ(名字)です」←業務調
  「あ......はい、お疲れ様です」
  「今から病院行ってくるわ」
  「え?今どこにいてんの?病院って、今から......え」
  「終わったらまた電話するわ」
  「ちょっと待って、せめて一緒に行きたい」
  「えぇ?だってもう今病院の前やし。また電話する」


私は場所だけ伝えて電話を切り、もう一度深呼吸して病院の扉を開けた。
待合室には誰もいなかった。
診察室の中からかすかに人の声がする。
私は受付で名前を伝え、保険証を提出し、問診票を受け取る。
【既婚・未婚】の欄は、【未婚】に○を付けた。
【診断の結果妊娠している場合】の欄は、【中絶する】に丸を付けた。
問診票を提出すると、看護師はそれを一瞥してから、
「そちらに掛けてお待ちください」と無表情な声で言った。


待合室のソファに腰掛けると、視線を感じた。
壁に貼られたポスターの赤ん坊と母親だった。
私は恐ろしくなって、身を硬くして名前が呼ばれるのを待った。


名前が呼ばれ診察室に入ると、下半身に着けているものを脱いで診察台に座った。
冷たくて鳥肌が立った。
看護師が小声で何か言って膝にバスタオルを掛け、目の前のカーテンを引いた。
診察台が上昇すると同時に、足が自動的に開いた――内診。


  「8週目、3ヶ月に入ったとこやね」


私は震える声で返事するのが精一杯だった。
診察が終わると、医師は言葉少なに中絶の意思確認をしてから席を外し、
中年の看護師が中絶手術の説明をし始めた。


  ・中絶手術をする場合は前日処置を受けなければならない
  ・手術後は入院が必要だが当日中に退院できる


尚、手術の同意書に相手の男性の記名捺印が必要だが、
手術日までに提出すれば良いとのことだった。
つまり「今日処置すれば明日手術できます」ということ。
私はその日の処置は拒否し、同意書だけ持ち帰ることにした。
診察室を出て再び待合室のソファに腰掛ける。


  私は恐ろしいことをしようとしている
  堕ろしたらだめだ、絶対にだめだ


身体から血の気が引いてゆく感覚があった。
手足が冷たかった。


ごめんなさい!終わりませんでした......
次回は必ず完結させます!


というわけで、次回へ続く ε=ε=ε=ε=┏(; ̄∇ ̄)┛




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いきなり回想(3)

 この記事は、前記事(「いきなり回想」「いきなり回想(2)」)の続編です。




  「あ、今ピンポン鳴らんかった?」
  「うん、(元彼が)来たみたい」
  「ほんなら切るわ、またね」
  「ごめんな、ありがとう。ほんならまた」


彼女との電話を切った私はスックと立ち上がり、無言で玄関のドアを開けた。


私がひとりで泣いていると想像していたであろう元彼は、
私の淡々とした態度に安堵しつつも拍子抜けしたようだった。
私は友達との会話によって冷静さだけではなく、元彼への冷酷さも取り戻していた。


別れてからの1ヶ月間、私は彼に対して本当に冷たかった。
仕事で顔を合わせた時はテキパキと事務的に接し、
落ち込んでいる様子など微塵も見せず、でも目は決して合わせなかった。
しかし彼は、私との別れをなかなか受け入れようとしなかった。


酔って電話をかけてきて恨み言や暴言を吐かれた。
酔って私のマンションの前まで来て入室を要求、
拒否して締め出してもずっと外で立ち尽くしていた、しかも雨の中。
(基本的に酒が入らないと思い切った行動に出れないタイプ)


私はそんなことをされればされるほど怒りのボルテージが上昇し、
何度も逆効果だと教えたあげたのだが、聞く耳持たず。
はああ、こっちは原因不明の体調不良で具合悪いっつーの。
......とまぁこんな感じで、かなり冷酷な態度を平気で取っていた。


そんな私が、彼に助けを求めて半泣きで電話をかけたのだから、
これは一大事だ―――彼はそう思って急いで来てくれたのだろう。
しかし彼が私の部屋に到着した時には、元の冷酷な私に戻っていた。
彼は私にかける言葉を考えあぐねていた。
そして言った。


  「大丈夫なん?」
  「何が?」
  「泣いてたみたいやから」
  「ああ、もう平気」


私はそう言うとタバコに火をつけた。
そしてはっきりとした口調で言った。


  「私、言っとくけどうまへんよ。堕ろすから。お金は自分で何とかする。
   もう関わりたくないから」


彼が一瞬凍りついた。
そして弱々しい声で私に反論した。
しかし私が彼の要求など受け入れるはずがない。
彼にとってはまさに取り付く島もない状態だった。


そして、先刻火をつけたタバコを吸い終える頃には、またひとりの部屋に戻っていた。
その後インターネットで少し離れた地域の産婦人科を探し、
比較的小奇麗っぽい医院に電話をかけた。


  「堕胎手術のことでお伺いしたいのですが......」


翌日の夕方に予約を入れた。



次回(多分完結編)へ続く。






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いきなり回想(2)

 この記事は、前記事(「いきなり回想」)の続編です。




体調不良で会社を休んだ私は、倦怠感と吐き気を逃すべく
ベッドの上でゴロゴロしていた。
しかし一向に楽になる気配はなく、
むしろ時間の経過とともに空腹感も加わって冷や汗が出てきた。
こみ上げる吐き気を抑えつけようと、無理矢理タバコを吸う......不味い。


  どうしてお腹が空いてるのに吐き気がするの?


これが食べ悪阻の症状であるとはつゆ知らず。
とにかく何か食べなくては居ても立ってもいられない。
しかし当時の私はひとり暮らしの自炊知らず。
よろよろと立ち上がり、自転車で近所のスーパーへと走った。


何でも良いからすぐに食べられるものを探し求め、
引き寄せられるように惣菜コーナーへ近づいてゆくと、
揚げ物の匂いが漂ってきた。


きっ、気持ち悪い......
なんなんだ、この気持ち悪さ。
とにかくこんな場所からは一刻も早く離れなければ!


買物カートにつかまり、命からがら惣菜コーナーを離れた私は
その場に倒れ込んでしまいそうなほど弱っていた。


  まさか......
  でもそんな気がする
  私、妊娠してるような気がする


何故か突然そう思った。
それまでは胃腸科の医者に何を言われても、
「妊娠?ありえへんありえへん(笑)」
と、妊娠説なんか一笑に付していたのに。


私はよろけながら、そのスーパー内の薬局コーナーへ赴き、
何の躊躇いもなく妊娠検査薬を購入した。
結局食べるものはスーパーからの帰りに、コンビニでごんぶとを買った。


帰宅後、お湯を沸かしている間に妊娠検査薬の説明書を熟読し、
使用方法は完全に頭に入った(めちゃ簡単やけど)。
とりあえず検査の前にごんぶとだ。


食後、検査決行!
しかしいざとなるとなかなか勇気が出ないもの。
意を決して検査を実行したのは、その日の夜だった。


で、結果は――もちろん陽性。
尿をかけた直後にのマークがくっきりと浮き出た。


  なるほど、やっぱりね......


意外と冷静だった、不自然なくらい。
さてどうするか。
ああ、相手に知らせなければ。
別れてから初めて、自分から元彼に電話をかけた。
元彼が出た――「はい、もしもし......」


声を聞いた瞬間、抑えていた感情が一気にこみ上げてきて、
冷静だったはずの私は突然嗚咽し始めた。
いや、冷静だったのではない。
事実を受け入れることができず、思考がフリーズしていたのだ。

  
  「今大丈夫?」
  「うん、......何?」
  「私、妊娠してる」
  「え、嘘......」
  「どうしよう、どうしたらいい、今から来て」
  「すぐ行く」


既に取り乱して半泣き状態の私は、
元彼との通話切断後、今度は女友達に電話をかけた。


その友達には、私と元彼の別れの経緯をすべて話していたので、
私が泣きながら妊娠していることを告げると彼女は、
言葉を選びながら、私の気持ちが楽になる方向へと誘導してくれた。
そして私は徐々に冷静さを取り戻し、普通に会話ができるようになってきた。


その時――インターホンの音。
元彼が来た。




次回へ続く。




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いきなり回想

私たち夫婦の結婚のきっかけは、妊娠だった。
しかし妊娠が発覚した時、私たちは交際を解消していた。
別れてから約1ヶ月後に妊娠が発覚した。


別れてから妊娠に気付くまでの1ヶ月間、私は体調が悪かった。
お腹が張る・異常なほどゲップが出る・冷や汗・いつも眠い・・・
それ以外にも身体に変化が起きていた。
うどんが食べたい・タバコが不味い・空腹になると吐き気がする・・・


それは悪阻(つわり)のせいだったのだが、
妊娠などまったく予想していなかった私は、せっせと胃腸科に通った。
胃腸科では妊娠の可能性を疑われたが、私は完全否定した。
「それはないと思います」
何故断言したのか。
何故なら私はその数ヶ月前に産婦人科で、
不妊症ではないが、非常に妊娠しづらいと診断されていたからだ。
そして胃腸科で処方される薬を2週間ぐらい服用し続けた。


それでも私の体調不良は一向に回復しないので、
胃腸科の先生にそれを訴えたところ、
ストレス性の胃潰瘍になりかけているのかもしれないとのことで、
胃カメラによる検査の日程を決めた。


ストレス......思い当たる節、あるある!
当時、私の仕事は多忙を極めていた。
しかも物凄いストレスを伴うものだった。
しかしそれ以上のストレスの原因が私にはあった。
それは元彼(=オット)。


元彼は私との別れを受け入れることができず、大いに悩んでいた。
まぁそんなのは無視すればいいのだが、そうもいかなかった。
私と元彼は、仕事上どうしても顔を合わせなければならなかったのだ。


元彼の憔悴しきった表情と声。
でも業務は遂行しなければならない。
お互いに気まずい距離感だった。


  私がこの人を傷つけているのか?
  私もこの人に傷つけられたのではないか?
  顔を見るのもいやだ
  声も聞きたくない
  私だけがひどいのか?
  そうかもしれない
  でも別にそれでもいい
  この人とは結婚できない
  そう思わせたのはこの人だ
  私は訴え続けたのに
  でも私の気持ちに応えてくれなかった
  もうどうでもいい
  恨むなら勝手に恨めばいい


この状況は、私にとっては苦しかった。
そして胃カメラ検査の日が2日後に迫った日、
私は極度の体調不良のため、会社を休んだ。




次回へ続く。





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あゝ単身赴任

オットが転勤を言い渡された。
その報告を受けた私はショックで大声を上げてしまったが、
単身赴任など考えられないので、一緒に行くと言った。
オットも同意してくれた。


サラリーマンだし、全国転勤アリの会社なので、
転勤があることは承知していたが、やはり実際にそうなるとなんともいえない気持ちだ。


親・兄弟・親戚・近所の友達・・・
これまで会えて当たり前だった人達に、簡単には会えなくなる。
引越し準備・様々な手続き・引越し先での不安・・・
しかし家族がバラバラに暮らすことなんて考えられない。
大変だけど、寂しくなるけど、がんばらないと。


私はまだ実感が湧かないまま、引越し先の地域の地図を見たりして、
気持ちを高めていた。


そして昨晩。
息子を寝かしつけた後、オットと2人で蒲鉾を肴に晩酌していた時に
その日携帯で撮った写真を見せた。


  「今日な、星子ちゃんと公園行ってコレ撮ってん」


星子ちゃんと一緒



星子ちゃんとは、息子の初恋相手である。
この写真をしばらく見つめていたオットの鼻がみるみる赤く染まり、目が潤んできた。


  「どうしたん?」
  「やっぱりとりあえずは俺一人で行った方がいいかな」
  「なんで?」
  「だって......可哀想や......」
  「・・・・・・」
  「それにココせっかく気に入ってるのに、手放すのもったいないやん」


ココとは、今住んでいる家――賃貸のハイツである。
2年前に新築で入居したのだが、住み心地が良く気に入っているのだ。
オットが涙ぐんでしまった理由は他にもあるのだが、
とにかく今回は単身赴任ということになりそうだ。


とりあえずは長期出張という形なので、半年ほど単身赴任でがんばってみて、
仕事の状況によっては半年後から家族共々引越しとなる可能性が高い。


来週からしばらくは離れ離れとなる。
寂しいかな?
家事とかちゃんとできるかな?


かくして結婚3年目にして、単身赴任生活が始まろうとしている。


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また引越し

これまでヤプログ!を利用していましたが、
ココ最近あまりにも調子が悪くてイヤになっちゃったので
とっとと引っ越して来てしまいました。

今後ともMICKA BOUZをよろしくお願いします。

移転前 : ヤプログ!編 MICKA BOUZ

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